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投資家の心を撃ち抜く「ストーリー」。AIにピッチの台本を6パターン書かせる技術

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投資家の心を撃ち抜く「ストーリー」。AIにピッチの台本を6パターン書かせる技術

投資家の心を撃ち抜く「ストーリー」。AIにピッチの台本を6パターン書かせる技術

事業計画書はできた。
チームも揃った。市場もある。勝算もある。

なのに、経営会議で「ふーん」と言われて終わり。
VCへのピッチで、投資家の目が途中で泳ぎ始める。

いい事業なのに、通らない。

その原因は、事業の中身ではありません。
「語り方」が間違っているのです。

今日は、投資家や経営陣の心を動かす「ピッチの黄金構成」と、AIを使ってその台本を量産する技術を紹介します。

1. なぜ「いい事業」なのに通らないのか

プレゼンが失敗する最大の原因は、「情報の並べ方」です。

多くの人がやりがちなのは、「自分が言いたい順番」で話すこと。
「まずこの技術の話をして、次にチームの話をして……」

しかし、聴衆(投資家/経営陣)が「聞きたい順番」は違います。
彼らは忙しい。最初の30秒で「聞く価値があるか」を判断します。

だからこそ、聴衆の頭の中にある「問い」に順番に答えていく必要があるのです。

2. ピッチの「黄金構成」

ピッチ黄金構成(Problem→Solution→Traction→Why Now→Team→Ask)のフロー図

投資家が聞きたい順番を言語化したのが、この6ステップです。

  1. Problem(問題): 今、市場にどんな深刻な問題があるか?
  • 「えっ、そんなに困ってるの?」と共感させる

2. Solution(解決): その問題をどう解決するか?

  • 「なるほど、それは賢い!」とアハ体験を与える

3. Traction(実績): すでにどれくらい成果が出ているか?

  • 「もう動いてるんだ」と安心させる

4. Why Now / Why You(なぜ今/なぜあなた): なぜ今か? なぜあなたか?

  • 「確かに今しかない」と納得させる

5. Team(チーム): 誰がやるのか?

  • 「この人たちならできそう」と信頼させる

6. Ask(オファー): 何が欲しいか?

  • 「じゃあ、やってみなよ」と承認させる

この順番を崩さないこと。これがピッチの鉄則です。

3. 実践:AIに台本を書かせる

前回作った事業計画書があれば、あとはAIにこう頼むだけです。

「以下の事業概要をもとに、投資家向けピッチの台本(5分間)を作成してください。構成は [Problem → Solution → Traction → Why Now → Team → Ask] に従ってください」

AIは、あなたの「ファクト(事実)」を、「ナレーティブ(語り)」に変換してくれます。

さらに:6パターン量産する

1つの台本だけでは心許ない。訴求軸を変えた複数バージョンを用意しましょう。

* パターンA: 問題の「深刻さ」を強調(恐怖訴求)
* パターンB: 市場の「大きさ」を強調(巨大チャンス訴求)
* パターンC: 実績の「スピード」を強調(モメンタム訴求)
* パターンD: チームの「ユニークさ」を強調(チーム訴求)
* パターンE: 「今やらないと手遅れ」を強調(緊急性訴求)
* パターンF: 競合との「差別化」を強調(ポジショニング訴求)

どれが刺さるかは、聴衆によって違います。弾数を持つことで、場に応じて使い分けられます。

4. 明日から使えるプロンプト

ピッチ台本を自動生成するプロンプトです。

あなたは一流のピッチコーチです。
以下の【事業概要】をもとに、投資家向けピッチの台本(5分間)を作成してください。

# 構成(必ずこの順番で)
1. Problem: 深刻な問題を提示し、共感を得る(30秒)
2. Solution: アハ体験を与える解決策を説明(60秒)
3. Traction: 既に出ている成果(数字)を示す(30秒)
4. Why Now / Why You: 今だからこそ、あなただからこそ(60秒)
5. Team: チームの強みを紹介(30秒)
6. Ask: 具体的なオファー(60秒)

# 事業概要
(ここに事業計画書の要約を貼る)

# 出力ルール
- 口語体で、聴衆に語りかけるような文体で書いてください
- 各セクションの冒頭に「フック(引きつける一言)」を入れてください
- 具体的な数字を可能な限り盛り込んでください

5. 「通す」はスキルである

良い事業であっても、語り方が下手なら通らない。
逆に言えば、語り方を磨けば、勝率は上がる

AIを使って複数パターンの台本を用意し、練習し、最も刺さるものを選ぶ。
それが、現代の「通すチカラ」です。

6. まとめ

* 投資家が聞きたい順番(黄金構成)で話せ。
* AIに事実を渡して語りに変換させ、6パターン量産しましょう。


企画・事業開発シリーズまとめ

  1. 市場調査: 手作業の調査をやめ、AIに競合を瞬時に調べ上げさせる
  2. アイデア発想: 一人悩むのをやめ、AIと一緒に100案を生み出す
  3. 事業計画立案: 白紙から悩むのをやめ、AIに30分で骨子を書かせる
  4. ピッチ資料: 一発勝負をやめ、AIに心を動かす語りを6パターン用意させる

この4ステップを、AIと一緒に駆け抜ければ、「何もない状態」から「GO判定を取る」までを、圧倒的なスピードで進められます。

さあ、あなたのアイデアを、世に送り出しましょう。
AIは、あなたの「壁打ち相手」であり「秘書」であり「ゴーストライター」です。