「ブレストの場」を家で一人で。AIを『壁打ち相手』にして100案ひねり出す技術
「ブレストの場」を家で一人で。AIを『壁打ち相手』にして100案ひねり出す技術
「新しいサービスのアイデア、何かある?」
この問いかけに、サッと答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
一人で考えていても、同じところをグルグル回るだけ。
ブレストをやりたくても、メンバーの予定が合わない。
結局、「思いつきレベル」のまま時間だけが過ぎていく……
今日から、その状況を変えましょう。
あなたには、24時間いつでも呼び出せる「最高の壁打ち相手」がいます。
それがAIです。
1. なぜ「一人」だとアイデアが出ないのか
ブレストが効果的なのは、他人の視点が入るからです。
自分一人だと、どうしても「思考の癖」から抜け出せません。
「これはダメだろう」「どうせ無理だ」という内なる批判者が、
発想を止めてしまいます。
しかしAIは違います。
* 疲れない: 何時間でも付き合ってくれる
* 否定しない: 「それは面白いですね!」から始まる
* 恥ずかしがらない: どんな突飛なアイデアもまじめに広げてくれる
これが、AIを壁打ち相手に使う最大のメリットです。
2. 発想の基本:「拡散」→「収束」

アイデア発想には2つのフェーズがあります。
- 拡散(Diverge): とにかく量を出す。良い悪いは判断しない。
- 収束(Converge): 出てきたアイデアを評価し、選ぶ。
多くの人が失敗するのは、「拡散」と「収束」を同時にやろうとするからです。
「これはダメかな…」と思った時点で、発想が止まってしまいます。
AIを使えば、まず100案出して、そこから選ぶという正しいプロセスを強制できます。
3. 実践:SCAMPER × AI で強制発想
「SCAMPER」とは、アイデアを強制的に広げるためのフレームワークです。
1つのアイデアの「種」に対して、7つの切り口で派生させます。
* Substitute(代用): 他のもので代用できないか?
* Combine(結合): 何かと組み合わせられないか?
* Adapt(適応): 他の分野の仕組みを取り入れられないか?
* Modify(修正): 大きさや形を変えたらどうなる?
* Put to other uses(転用): 他の用途に使えないか?
* Eliminate(削除): 何かを削除したらどうなる?
* Rearrange(再配置): 順番や構造を変えたらどうなる?
これをAIに適用させます。
Step 1: 「種」を言語化する
「経費精算を、もっとカンタンにしたい」
Step 2: SCAMPERを適用させる
AIにこう頼みます。
「『経費精算を簡単にするサービス』というアイデアに対して、SCAMPERの7つの切り口それぞれで、新しいアイデアを3つずつ出してください」
Step 3: 結果を見て選ぶ
AIは21個のアイデアを出してきます。
その中から「これは面白い」というものをピックアップし、さらに深掘りします。
4. 明日から使えるプロンプト
SCAMPERを適用してアイデアを強制発想させるプロンプトです。
あなたは創造的なビジネスコンサルタントです。
以下の【アイデアの種】をもとに、SCAMPERフレームワークを使ってアイデアを拡張してください。
# アイデアの種
「中小企業の経費精算を、AIで自動化するサービス」
# 出力ルール
1. SCAMPERの7項目それぞれについて、3つずつ新しいアイデアを出してください(計21案)。
2. 各アイデアは1〜2行で簡潔に。
3. 最後に、21案の中から「ビジネスインパクトが大きそうな3つ」をピックアップし、理由を添えてください。
5. AIは「否定しない友達」
夜中にいいアイデアが浮かんでも、朝になると「やっぱり無理かな」と消えてしまうことがあります。
でもAIに話しかけておけば、そのアイデアは記録され、広がり、翌朝には「事業コンセプトの叩き台」になっています。
アイデアは、芸術ではなく技術です。
フレームワークを使い、AIと対話すれば、誰でも100案は出せます。
6. まとめ
* AIは疲れない、否定しない。最高の壁打ち相手。
* SCAMPER × AIで、1つの種から21案を強制出力する。
さて、100案の中から「これだ!」というアイデアが見つかったとして。
次は、それを「事業計画書」という形にしなければなりません。
次回は、空白のExcelを前に固まらずに済む、「事業計画書の骨子を30分で書かせる技術」についてお話しします。
